１９８５年にデビューしたスザンヌ・ヴェガは９枚のオリジナル・アルバムが通算７００万枚のセールスを記録しているソングライターであり、その卓越したライブ・パフォーマンスでも高い評価を得ている。また２００８年にはグラミーのEngineered Album賞を、受賞しているほか７度ノミネートされている、まさにアメリカを代表するシンガー。

そのスザンヌ・ヴェガがデビュー２５周年を迎えて新たな試みに挑戦している。彼女は今後２年間をかけ、これまでにレコーディングしてきた楽曲の数々を、異なる思い入れを込め新たな解釈をおこない改めてレコーディングを行い合計４枚のアルバムに収録することとなった。

その第１弾は『Suzanne Vega Close-Up, Vol 1, Love Songs』と題されて６月に英米でリリースされ高い評価を受けている。第２弾「Close Up – Vol. 2, People And Places」は英米では１０月そして日本では９月末を予定している。Vol.2にはスザンヌをワールド・ワイドのシンガーにのし上げたヒット曲「Luka」や「トムズ・ダイナー」などが新たなアレンジで収録されている。聞き比べる程に彼女の成熟を感じることができる。

９月２２日に発売される日本盤にはVol.1が英米との同時発売が行えなかった日本にだけ許諾されたスペシャル盤となっており、Vol.1とVol.2が同梱されている（別々のディスクとして）。さらに日本盤ボーナス・トラックも収録予定されている。またこのアルバムを中心にしたツアーも計画されているとか。来日も待たれる。

（時を同じくして奇しくもA&M時代のレーベル・メイトであったスティングは新作でポリスの曲を含めて再録にチャレンジしている。）