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The Datsuns ダットサンズ

“Head Stunts”

2008年9月24日発売 TECI-20502 ¥2,180(定価)

日本先行発売!!

日本盤ボーナス・トラック3曲収録!全曲試聴!!

Head Stunts

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The Datsuns:Photo by Rickard Eriksson
Photo by Rickard Eriksson

2006年にサード・アルバム『スモーク・アンド・ミラーズ』をリリースして以来、沈黙を保っていたThe Datsunsが遂に4thアルバムを完成させた。
所属するV2レーベルがメジャーに買収されたために、その去就が噂されていた彼らは、やはりインディの道を選択。V2を離れてイギリスのインディ、Cooking Vinylと契約。その契約には「自分たちの思うままのアルバムを制作させること。レーベルやA&Rからのアドバイスは受けない!」という項目を敢えて入れたらしい。そして、ドラマーのマットが脱退し、新たにベンが加入。また、メンバー名も「ダットサン」から本名に変更するなど、心機一転。
そんな彼らの新作は『Head Stunts』。全12曲に加えて日本盤にはボーナストラックを3曲提供するほどのサービス。そして日本先行発売!!
1stシングルの“Human Error”や乾いたドラムが印象的な”Cry Crybaby”など、彼らのオリジンであるデビュー・アルバムを凌駕するできばえ!

ルドルフ・デ・ボースト・・・リードボーカル、ベース
クリスチャン・リビングストーン・・・リードギター
ベン・コール・・・ドラム
フィル・バスク・サマビル・・・リズムギター、ベース、ボーカル

The Datsuns:Photo by Rickard Eriksson
Photo by Rickard Eriksson

●アルバム・タイトル『ヘッド・スタンツ』について
“ヘッド・スタンツ(Head Stunts)”はザ・ダットサンズ(The Datsuns)の文字を並び替えたアナグラム。ずっと前から頭にあって温めていたもの。

“Human Error”
これは人工知能についての曲。人間のモデルに近いロボットを作ろうとすると、あまりにも本物の人間に似すぎてしまって、かなり頭の悪いものができるってことを歌っている。人間に似せたロボットを作るっていう、そのこと自体が奇妙だと思う。たしかに人間はすばらしいけれど、ときにはものすごく間抜けだからね。

“Hey! Paranoid People”
これは、陰謀や頭の中にある妄想の自白みたいな曲。曲を書いていると、文法的には間違った言葉の使い方や並べ方がうまく聞こえたり合ったりすることがある。この曲と“Human Error”はつながっているんだ。この2曲は、人間の行動や心理作用についての科学ドキュメンタリーのエピソードみたいに聞こえるかもしれない。実は俺、社会学と心理学の学位を持ってるんだよ。

“Your Bones”
クリスチャンが朝5時に家に帰ってから書いた曲。どうしても頭から離れない、忘れられないリフだった。あいつはスタジオであっという間に書き上げてしまった。歌詞は、目が釘付けになるほど魅力的な人が持つパワーについて、その人に支配されてしまうことについて歌っている。

“Ready, Set, Go!”
タイトルからすると、最初に持ってくるべき曲なんだろうね。3年くらい前からずっと温めていた曲で、前作『スモーク・アンド・ミラーズ』のときにレコーディングしようとしたんだけど、完全に仕上げるのに長い時間がかかってしまって。だからもう一度やってみることにしたんだ。今回はうまくいったよ。

“Yeah, Yeah, Just Another Mistake”
この曲は、あまりに早く出来上がったから気に入らなかった曲のいい例で、本当に10分でできあがったんだ。あまりにダットサンズすぎて、俺は気に入らなかったんだよ! なんていうか、「ダットサンズっぽい曲を書いてくれ」、「OK!はいどうぞ」って感じで。でも俺は結局この曲が大好きになってしまったんだ。これがダットサンズらしいからっていう理由でね。歌詞は、この曲をやるのは間違ってるっていう俺の思いを歌っている。でも今となっては、この曲をやって良かったと思ってるよ。

“Eye Of The Needle”
みんなで集まってプレイしてるうちにアイディアが出てきてそれをレコーディングした曲。自然発生的に出来あがった曲のいい例だね。クリスチャンは今作ですばらしいスライド・ギターを弾いてくれている。その点フィルと俺は、プラグを差し込んでとにかく弾きまくるっていう、もっとガレージ・ロックとかパンクの流れから来てるんだよね。

“So Long”
これはキャッチーなパワー・ポップで、AC/DCというよりはチープ・トリックだね。俺たちとしてはディープ・パープルっぽいサウンドにしたつもりなんだけど。自分たちが思うよりヘビーな音になるのかもしれないね。ああいったポップの美学に基づいていて、フックがたくさんある曲なんだ。俺はチープ・トリックのイメージが大好きなんだ。彼らはそれをすごくうまく利用していたよね。表向きはハーレーに乗ったいい男で、裏では自転車に乗ったオタクだっていう。

“Cruel Cruel Fate”
この曲は、モータウンとダットサンズの融合みたいなサウンドにしたかったんだけど、エンジニアのケリー(サウンドトラック・オブ・アワ・ライヴズのベーシスト)はステイタス・クオのブギみたいな感じがするって喜んでたよ。俺はそれを聞いてあまり嬉しくなかったんだけど。内容は、長い間一緒にいる友人同士が、明らかに無理だってときに、なんとかして関係を修復しようと苦労して疲弊してしまうことについて歌っている。どちらもいい人間の場合、それって残念なこと。

“Highschool Hoodlums”
これは、道徳的なパニック状態について、社会が嫉妬心から若者を迫害したり非難することについての曲。2年前にイギリスに住んでたときに俺が書いたんだ。そのころASBO(反社会的行動禁止命令)がよく話題になってて、フードをかぶった不良がどうこうとか、社会全体が道徳的に堕落してるとか、そんなことを騒いでる同じ時に、国は戦争をして大勢の人間を殺していた。だからそういうニュースをからかってやるのはおもしろいと思って。

“Cry Cry Baby”
この曲は、テーマにおいてすごく“Cruel Cruel Fate”とつながってる。人間関係について歌った曲。俺たちは、長年抱えてきた悪魔を追い払おうとしてるんだよ。ストレートな60年代ガレージ・ソングだよね。

“Pity Pity Please”
これはもうほとんど90年代に逆戻りしたみたいな曲で、ダイナソーJr.とか、ロケット・フロム・ザ・クリプトから派生したホット・スネイクスみたいな、すごくザラザラしたサウンドにしたかったんだ。これはクリスチャン流の曲作りから生まれたもの。あいつはギターにすごくファズをかけて、サイケデリックなブレイクダウンやソニック・ユースふうのフィードバックをやるのが大好きなんだよね。

“Somebody Better”
この曲は、よくあるザ・フーっぽいポップ・ロック・ソングから始まったんだけど、なかなかうまくできないでいるうちに飽きてきちゃって。それでスタジオでアコースティック・ギターをいじってたら、エンジニアから「(ドノヴァンの)“ハーディ・ガーディ・マン”みたいな感じで弾いてみなよ」って言われたんだ。で、その5分後には、もっと(ビートルズの)“トゥモロー・ネバー・ノウズ”みたいになっていって、それをワンテイクでレコーディングしたんだよ。すごくサイケデリックで、自然発生的な、直感的な感じの曲。アルバム全体がそうであるようにね。

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