英国の良心、ビリー・ブラッグのカタログ登場！

　ビリー・ブラッグこそ最も英国人的なアーティストである、と断言できる。古くはポール・マッカートニーやキンクスのレイ・デイヴィスらに始まり、ポール・ウェラーやXTCのアンディ・パートリッジを経て、ブラーやオアシスに至る、といういかにもイギリス的なアーティスト／バンドの系譜は歴史的にも連綿と続いているが、自身の資質も含めて最もイギリス人的なアーティストといえば、ビリー・ブラッグをおいて他にないだろう。日本で言えば“べらんめえ調”のコックニー丸出しでフットボールのナショナル・チームを応援し、労働党を熱く支持、そして常に庶民の味方であり続ける。それは、イギリス人的というより、英国の伝統を庶民の視点から捉えて伝承していこうとする活動家のようだ。こういう頑固なアーティストがパンク／ニュー・ウェイブ時代の80年代初頭のUKに登場し、今なお重鎮、ご意見番として目を光らせていることが、イギリスのシーンを重層的にさせていると言っても過言ではないだろう。（岡村詩野）

　購入特典 DVD　について　

ビリー・ブラッグの紙ジャケ４タイトルを購入して、応募すると先着５００名様に 特製 DVDをプレゼント！（詳細はCDに同封の説明書をご参照ください）
このDVDには今はなき社会主義政権下の東ドイツ（東ベルリン）で行われたライブ（１９８６年２月）の模様を収録。

　A New England,
　Levi Stubbs Tears,
　Island of No Return,
　Richard
　Lover’s Town Revisited
　The World Turned Upside Down
　It Says Here
　Which side Are You On
　Love Gets Dangerous
　To Have and To Have Not

等全１０曲（約３０分）を収録。若きビリーの姿そして西側のロックそして文化を必死に吸収しようとする東ドイツの若者の姿が各所に映し出されている。ビリーはもとよりロックの歴史を語るに相応しい DVDです！これまで日本では紹介されていなかった映像です。

特製DVD映像1　　/ 特製DVD映像2

Life's A Riot With Spy vs. Spy

ライフズ・ア・ライオット・ウィズ・スパイvsスパイ 　 TECI-24415

エレキ・ギター1本と小さなアンプを背負ってたった一人でイギリス中を演奏旅行したことをきっかけに、83年、BBCの人気番組『ジョン・ピール・セッション』のバック・アップを得て制作されたのが、この記念すべきデビュー・ミニ・アルバム。かき鳴らされるエレクトリック・ギター、飾り気のないボーカルが、鋭いメロディー感覚と情熱的で人間味豊かな歌詞と、好対照をなしており、独特の雰囲気を作り出している。代表曲「A New England」収録（後年、カースティー・マッコールがカバーしヒットを記録）。全英チャートの30位を記録。
1983年度作品／全英30位
全18曲（ボーナス・トラック11曲）収録

《収録曲》

Brewing Up With Billy Bragg

ブルーイング・アップ・ウィズ・ビリー・ブラッグ
TECI－24416

84年リリースの2作目。トラッシュ・キャン・シナトラズ、ハウスマーティンズ～ビューティフル・サウスなどでも知られる、インディ・レーベル、“ゴー！ディスクス”からのリリース。政治的連帯を謳うオープニング・ナンバー「It Says Here」のように、このアルバムでは政治色が強まっているが、ボーカルにオーバーダブを施した「Love Gets Dangerous」、オルガンをフィーチャーした「A Lover Sings」、トランペットをフィーチャーした「The Saturday Boy」、チャック・ベリーを彷彿させるようなナンバー「From A Vauxhall Velox」などを収録し、前作以上にバラエティに富んだ内容となっている。全英チャート16位を記録。
1984年度作品／全英16位
全22曲（ボーナス・トラック11曲）収録

《収録曲》

Talking with the Taxman About Poetry

トーキング・ウィズ・ザ・タックスマン・アバウト･ポエトリー　　TECI-24417

1986年９月にリリースされた3枚目の作品。タイトルはロシア人詩人ウラジミール・マヤコフスキーの詩にちなんでつけられた。プロデューサーにジョン・ポーター、ケニー・ジョーンズを迎えたこのアルバムからヒット・シングル「Levi Stubb’s Tears」 を生み出し（全英30位）、またザ・スミスのギタリスト、ジョニー・マーとのコラボレーション「Greetings to the New Brunette」も収録。ブラッグのメロディー、ハーモニー、そして素朴で時に力強いボーカル、そして情熱的な歌詞なしには成立しない世界がここにはある。政治色が色濃い楽曲もあるが、「Greetings to the New Brunette」、「The Marriage」のようなラブ・ソングも収録。
全英チャート8位を記録。
◎　1986年度作品／全英8位

《収録曲》

Workers Playtime

ワーカーズ・プレイタイム　TECI-24418

88年9月、4枚目のアルバム『Workers Playtime』をリリース。初期ピンク・フロイドやフェアポート・コンヴェンションなどを手がけてきた伝説のプロデューサー、ジョー・ボイドと組んだこの作品はブラッグにとっては思い切った方向転換の作品で、ソロ・ギターはバック・バンドとその楽器に代わり、新たな局面とスタイルが加えられた。ヒット・シングル「Waiting For the Great Leap Forwards」収録。全英チャート17位を記録。
1988年度作品／全英17位
全19曲（ボーナス・トラック8曲）収録

《収録曲》